あいも変わらず電子コミックを読み続けておりますアラフォー4児子育て主婦、しなのです。
今月のクレジットカードの引き落とし金額一番多かったのはやはり電子コミックでした・・・
これだけ読んでる事実を無駄にしないためにも、ワタクシのお気に入り作品をご紹介させていただこう、と色々テーマを考えまして、
「そもそも、私の好きな作品の多くは、何が共通点なんだろう?」
と考えました。
そして、この結論に!
身近な人の死は、その人にどうしても心の闇を落としてしまう・・・
しかし、その現実と向き合い、乗り越えた先の愛は!!
今回のテーマは、かなりマニアックかと思いますが、数ある少女漫画の中でも、私が名作だー!と感じて何度も読み返してしまう、作品たちをご紹介させてください。
- 第7位:たった1巻に詰まっていて良い。最愛の妻の死を、生徒が乗り越えさせてくれた年の差愛!「先生さようなら」
- 第6位:ホステスが高校の先生⁈女性版「ヤンキー母校に帰る」みたい(笑)だけど、人生の物語でもあり、恋愛物語でもあります「きーちゃん先生の事情」
- 第5位:いくえみ先生やっぱり天才!!それぞれの人のお話が、それぞれの死と向き合う2人の主人公によって繋がる「潔く柔く」
- 第4位:高校生で子持ちだが、とてつもない包容力でブレない男子高生、カッコ良すぎる!!「バンビとドール」
- 第3位:こんなにしんどい彼、もうやめたらいいのに・・・と言いたくなるほど、しんどい恋愛。でも忘れられないのもわかるから、主人公を応援し続けないわけにはいかない作品「僕等がいた」
- 第2位:様々な背景を持ちながらも、高校生らしく、共に迷い、時に間違ったりもしながら、少しずつ成長し、強くなっていき、大人になっていく姿が丁寧に描かれた名作「アオハライド」
- 第1位:結局は自分で乗り越えていくしかない、と体当たりで教えてくれた彼こそまさに理想の男。たくさんの時間と様々な犠牲も・・・「砂時計」
第7位:たった1巻に詰まっていて良い。最愛の妻の死を、生徒が乗り越えさせてくれた年の差愛!「先生さようなら」
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以前、八寿子先生の別の漫画がドラマ化され、そのドラマ化される漫画を読んだのがきっかけで、他の作品も気になり、手に取ったのがこのお話との出会いでした。
あらすじ
高校で美術部に所属する弥生は、まだ恋を知らない女の子。2年生に進級したと同時に、美術部顧問の田邑先生が、弥生のクラスで初めての担任をすることになり…!
放課後の美術室、渡り廊下、夕暮れの保健室…胸をしめつけるような甘酸っぱい思い出…。
自然に田邑先生に惹かれていってしまう、弥生の恋のゆくえは…!?
「あれあれ、これは、このテーマに合ってるの?」
これはどちらかというと、
私が一番最初にお気に入り作品をご紹介した
「年の差恋愛漫画ランキング」に
入ってしまうテーマですよね〜。
(「年の差恋愛漫画ランキング」はこちら↓↓↓
そちらのランキングにも入れたいぐらいの、たった1巻で完結なのに、素敵なお話です。
先生のお相手の女の子は決して何かに優れているわけではないけれど、先生がかつて愛した人の死をまだ乗り越えられない先生の心に寄り添える、優しい女の子。
初恋だし、また先生も純粋で、こんな純愛あるかしら?って感じだけど、短いながらに上手くまとまっている、ちょっとした時間で読みたい方にオススメのお話です。
ちなみに、このお話とは別に、先生が死別した妻との出会いから別れのお話も別のタイトルで出てます。「先生さようなら」を読んだ後に、こちらを読むのもオススメです!
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第6位:ホステスが高校の先生⁈女性版「ヤンキー母校に帰る」みたい(笑)だけど、人生の物語でもあり、恋愛物語でもあります「きーちゃん先生の事情」
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丘上あい先生は、私の大好きな先生の一人です。この後、もう1作品出てきちゃうくらいです。
あらすじ
No.1キャバ嬢・希帆(きほ)は、上客の私立校オーナー・青田(あおた)の鶴の一声で、昼は先生をやるハメに。ダサい格好と本名・猪木田菊代(いのきだきくよ)で乗り込んだ高校は、生徒も先生も他人に無関心!? だけど、魅惑の報酬ロマネ・コンティ(300万円)めざして、キャバ嬢と教師の二重生活を始めた希帆。まずは、問題児揃いの喜多苦部(きたくぶ)の顧問に!?
これは、学園ものの青春物語か?と思ってしまうようなあらすじですが、きーちゃん先生の人生の物語でもあり、恋愛物語でもあります。そしてもちろん、それぞれの生徒とも向き合い、各々が抱える問題や闇とも対峙していくお話でもあります。
第5位:いくえみ先生やっぱり天才!!それぞれの人のお話が、それぞれの死と向き合う2人の主人公によって繋がる「潔く柔く」
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主人公が変わっていくオムニバス形式のお話です。
あらすじ
由麻は通学電車で痴漢に悩まされている。同級生のスワは由麻を守るため一緒に通学し、2人は付き合い始めることに。だが、由麻は毎朝同じ電車に乗る生物教師の梶間が妙に気にかかり…。
このあらすじではわからなすぎる・・・これはあくまで最初のひとつめのお話だけのあらすじなんで・・
どちらかというと10巻目のあらすじの方が、このお話たちの糸をたどるには、分かりやすいかも・・・
第10巻のあらすじ
幼なじみのハルタを亡くし、心を閉ざしたカンナ。社会人になったカンナは、馴染みのバーで絡んできた酔っ払い男と、営業先で再会する。眠り続けるカンナの心に、目覚めの時が――!?
全13巻ですが、全部で10この話から構成されています。たくさん主人公がいるのですが、全てのお話が、幼馴染を亡くした女の子カンナと、小学生時代に勝手に好かれていた女の子と共に事故に巻き込まれ、その女の子だけが死んでしまうという過去をもつ男禄(ろく)との出会いに繋がるお話です。
最初は、バラバラのパズルのピースのように、場所も、時も、それぞれのお話がてんでばらばらで進んでいるように思えますが、読み進むうちに、
「あぁ、ここで繋がるわけね!」とか
「あれっ、どこかで見たような・・・あっ、あのお話に出てきたあの娘と同じ大学だったんだ!」とか、
どんどん繋がっていき、最後には
「なーるほど〜。ここに行きついたのかぁ!!」
と納得できます。
何度も読み返したくなるお話です。
でも13巻もあるから読み返すのも大変なのです(笑)
読み返して自分の整理のために、それぞれのお話、その話の主人公、そして最終的な主人公2人どちらに関連したお話かをまとめてみました。
(この作品は、それぞれのお話を「ACT」と呼んでいます。)
- ACT1.梶間先生を好きな女子高生ユマ(ロク側)
- ACT2.かんなとハルタと朝美と真山(カンナ側)
- ACT3.後輩梶間と付き合う瑞希(ロク側)
- ACT4.真山とアヤ、そしてカンナとの再会(カンナ側)
- ACT5.ハルタに恋していた一恵(いちえ)ちゃんとハルタの従兄弟(カンナ側)
- ACT6.禄(ロク)故郷に戻る 死なせてしまった柿の内の姉ちゃん(ロク側)
- ACT7.カンナと大学が同じ百加の好きな人はカンナが好き(カンナ側)
- ACT8.ロクを追いかける専門学生ねねちゃん(ロク側)
- ACT9.ハルタが死んだ年と同じ年の高校生と朝美(カンナ側)
- ACT10.カンナとロク
前に「年の差恋愛漫画」でも同じことを言っていたかもしれませんが、いくえみ先生の登場人物に、脇役はいないんですよね。
登場人物皆に色があり、皆に感情移入できるぐらいそれぞれの気持ちがわかる。そんないくえみ先生のオムニバスものって、考えたら間違いなく最高の作品ですよね!
ちなみに私の一番好きなお話は、ACT.5のハルタの従兄弟キヨと、中学生のころハルタに片思いしていたいちえちゃんのお話です。3−4巻あたりで登場します。
第5位なのに力入りすぎた・・・これは順位入れ替えたほうがいいか??
第4位:高校生で子持ちだが、とてつもない包容力でブレない男子高生、カッコ良すぎる!!「バンビとドール」
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出ました、またまた丘上先生の作品です!
あらすじ
判美の愛称はバンビ。高校でも家でも、頼りにされるしっかり者で人気者(表の顔)。だけど、ある日突然現れた無愛想な転校生・徹に、見られてはならない姿(裏の顔)を見つかってしまう。ただ、徹にも「息子(?)がいる」という、とんでもないヒミツがあって…。実の親を知らない女子高生・判美と幼き息子を育てる転校生・徹。真逆の2人が織りなす青春ピュア・ラブストーリー!
生みの親に捨てられて、今は育ての親の元で生活をしている戸部判美(とべゆきみ)と、大阪からの転校生で、実は高校生ながらすでに子持ちの長沢徹(ながさわてつ)は、それぞれ事情があり、いろいろな事を抱えているだけに、純粋に高校生活も楽しめない、高校生にしては、高校生らしからぬ二人のお話です。
自身が養女で、色々な本音を隠して我慢しながら、自分の居場所を探しつづけているゆきみは、自分の大切なものを優先して生活しているブレないテツに惹かれていきます。
一方、テツは、自分が愛していた人を失くしてから、自分は楽しくてはいけないと思っています。
それぞれが、いろいろな人たちとの関わりを持って、肩に乗っている荷物を少しずつおろし、素直になっていくという物語です。
ちょっとずつ足りないところをお互い補い合いながらいきていく、素敵なカップルのお話です。
彼が高校生ながらも、息子を愛し続け育てているし、あの包容力!!半端なく良い男!
若者としての戸惑いとやらはないのかね・・・いやーなかなかいないなぁ、こんな高校生は。
少し非現実的な存在ですが、私の中でのいい男ベスト3に入るテツくんです。
第3位:こんなにしんどい彼、もうやめたらいいのに・・・と言いたくなるほど、しんどい恋愛。でも忘れられないのもわかるから、主人公を応援し続けないわけにはいかない作品「僕等がいた」
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あらすじ
高校生活の始まり、それは女の子にとって恋の始まり。高1高橋七美(たかはしななみ)、にとってもそれは同じこと…。ナナと同じクラスの矢野元晴(やのもとはる)。女のコの3分の2は必ず恋に落ちるという彼をどちらかというとキライな彼女は!?
どちらかと言えば、途中読んでいて辛いお話です。なので、最初読んだときはどっと疲れた記憶が・・・何度もすぐには読めない。
前に、LINEマンガのCMが放送されていて、この作品が紹介されているのを見て、久しぶりに全巻読み返し、結論この順位にランクインさせてしまいました。
まさに、
「人の死、しかも身近な人の死というものは、人の心に影を落とすもの・・・」
の代表作ですね。
元恋人の死、そして母の自殺、と自分では抗えないほどのものを抱えてしまっている矢野だから、たくさんの解せない行動や言動にヤキモキしてしまうけど、
「あれだけ抱えているんだもん、しょうがないよな・・・」と言いざるをえなくなってしまう。
だから、健気すぎる主人公の七美には、「こんな辛い恋やめて目の前の幸せを掴んでよ」と言いたくなるけど、こんな厳しい状況の矢野を救えるのも、七美しかいないんじゃないかと思うと、応援せずにはいられない、これは読み続けなければ、と思わせるのです。
名言もたくさん散りばめられた作品です。
映画化もされていて、キャスティング的には最高!
生田斗真さんと吉高由里子さんが演じているのですが、漫画の後の映画ってどうしてもがっかりしちゃうことが多いから、まだ見る勇気がなく・・・いつかPrimeVideoで見ようとウォッチリストに入れている作品のひとつです。
第2位:様々な背景を持ちながらも、高校生らしく、共に迷い、時に間違ったりもしながら、少しずつ成長し、強くなっていき、大人になっていく姿が丁寧に描かれた名作「アオハライド」
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もうこの作品は何度も何度も読み返しました。誰もが納得、少女漫画の代表作ですよね。
あらすじ
高1の双葉には中学時代から忘れられない初恋の人、「田中くん」がいる。中学のとき女子に、はぶられた経験から自分を偽って日々過ごしている。「田中くん」を思わせる男子に出会うが、彼は――。熱く青く一生懸命にぶつかりあう高校生活グラフィティ!
再会した初恋の相手、洸(コウ)は、
少し大人になっていてカッコ良くなっているんだけど、
どこか冷めていて、
打っても返してくれない感じ。
実は彼は、こんな想いを抱えていました。
「自分だけが良き思い出を作って行っちゃいけない」
「取り戻せない後悔がたくさんある」
「色々なものがあの時を思い出させ、苦しくなる。苦しくなきゃいけない」
「虚勢はって、あえて楽しめないように、馴染まないように、あの辛い記憶を忘れないようにしている」
それも全て、母子家庭で唯一の家族だった母が病死した事にありました。
そんなコウを、グイグイ引っ張り上げてくれる
主人公双葉(ふたば)がカッコイイのです!
正直普通の女子高生で、
スーパー高校生のように何でもできるわけでもないし、
彼女自身も最初は、高校生活を無難に過ごすために、
自分を繕って友だちと付き合っていましたが、
コウの一言により、
「そんなの自分らしくない」
と自分自身の弱さを認めて
前に進もうと頑張る女の子です。
それぞれが少しずつ成長し、
強くなっていき、
大人になっていく姿が
丁寧に描かれた名作です。
咲坂先生はどの作品も完成度が高すぎで、
もはや「漫画と言う名の芸術作品!」
といのは言うまでもないですが、
何よりも登場人物の言うセリフ
ひとつひとつまでもが丁寧。
ドラマなどで映えるような名言たちではないんだけれども、
日常の言葉で紡がれているセリフが刺さるのです!
「うん!あの時のあの言葉が良いよね」
とその場面を思い出したくなり、
また読み返します。
第1位:結局は自分で乗り越えていくしかない、と体当たりで教えてくれた彼こそまさに理想の男。たくさんの時間と様々な犠牲も・・・「砂時計」
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これまたなかなか辛いお話です。・・・しかし、私は1番好きです。なぜなら、大悟(だいご)は、私の中でのイイ男ダントツナンバーワンだから!大吾の名ゼリフが多すぎる!!
あらすじ
植草杏、12歳。両親の離婚を機に母親の実家・島根に越してきた。田舎独特の雰囲気をなれなれしくプライバシーが無いと感じた杏。だが、近所に住む大悟と知り合い、徐々に自分の居場所を見つけるのだった。しかし、彼女を支える母親が仕事中に倒れて…!?現在、過去、未来をつなぐ恋の物語!!
主人公の植草杏(うえくさあん)は、母の自殺により出来てしまった心の闇と戦いもがきながら成長していきますが、側にいながら支えてくれた北村大悟(きたむらだいご)がとてもイイ男なのです!
大悟の名ゼリフとともに、ご紹介させてください。
大悟は、まず最初から、都会から引っ越してきた杏に、 新しい田舎での生活に馴染むきっかけをくれます。 そして、母が自殺した時に杏の支えになると決意した大悟は、この時若干小学生6年生。
大事に想っとった気持ちを消そうとすんな。オレがずっと一緒におっちゃるけん
小学生でこんなセリフ言えます!? すでに男の中の男〜!
中学校では大悟は柔道をやり始めます。 柔道ってのがまたさらに強い男に成長させますよねー!
「意識なんか、んなもんオレはずっと前からいっぱいしちょる!」
そして素直! 思春期真っ只中の中学生男子がこんなこと言える!? このギャップもたまりません! これも若干14才!信じられん・・・
こんな中学生から素直で思い合っているラブラブな二人にも試練が訪れます。
借金を抱えたため離婚して離れていたお父さんが杏ちゃんを迎えにきます。
嫌いで別れたわけではないお父さんとやっぱりも一度一緒に生活したいと素直になった杏は東京へ。 大悟と杏の遠距離恋愛が始まります。
遠距離恋愛も順調に進んでいたかに見えた二人ですが、 高1の冬、友人の失踪などをきっかけに、お互い好きなのに、 気持ちのすれ違いがあり、 杏が大悟に傷つけるような言葉を投げ、これまでにないぐらいの最悪の状態になります。大悟からも「距離を置こう」と言われ、高2の夏まで連絡を取らない時期が続きます。
高2の夏休み、大悟からの連絡を待っていた杏ですが、友達に無理やり大悟に電話をさせられます。 その時、受話器の向こうで大悟の声が聞こえます。
思わず「会いたい」と言った杏に「今からすぐ行くけん 待っちょって」と言ってくれた大悟。
結局は杏が会いに行くことに。
杏を迎えに急いで家を出るとき、 大悟を好きという幼馴染の女の子が 大悟をちょうど訪ねに来て止められます。 その時のセリフがまたいい!
オレ今ほかの女にぐらいついちょー余裕なんか全然ない。 忘れられん。 全部初めてだったけん。誰かをすっげー好きになったのも 傷つけたくなくて情けないくらい臆病になんのも、あぎゃんドキドキしながら触れたのも。 もしこの先何があったとしても オレあいつのことだけは一生忘れられん
ですってー!かぁ、初めてがどんなに大切か・・・胸に沁みますわぁ・・・ 私の初めて、も一度やり直したい・・・とつい反省してしまう・・・
そして、杏と大悟の空港での再会。
これでやっと!元の二人に戻れるかと思いきや・・・ お互いがお互いを想いすぎて、 杏に気を使う大悟と、それに気付き、 自分じゃ大悟を不幸にさせてしまうと思ってしまった杏。 杏が大悟に別れをきり出します。
その時の大悟のセリフがこれです
逃げんなよ。 たのむけん逃げんな。 一生一緒におっちゃるっつったがや。救ってやれねえなら一緒に落ちちゃるけん。オレはお前と一緒ならそれでかまわん。
かぁー、なんてカッコいいプロポーズばりの告白!
でも、杏は、無理している今の大悟を見ているのが一人でいるよりもっとしんどい、 と言い、頑なに別れを告げます。 最後は、大悟が叫びます。
こぎゃん別れ方するためにお前を好きになったんじゃねぇ
最後まで好きを伝え続けた大悟、やっぱりステキ・・・
別れてから、改めて中学の時の同級生から「忘れられない」と告白されてた大悟でしたが、ブレない!
オレも忘れられん杏のこと
一貫しているこの態度も、またたまりません!すぐなびかない!
そして杏ちゃんも一途なのよねー・・・
好きで好きで好きすぎて自分の感情が手におえなかった
はぁー、なぜこの二人が別れなくてはいけないんでしょう・・・
時は過ぎ成人式の夜、三年半ぶりに2人は再会します。
東京に戻る朝、大悟と改めて2人だけで会い、大悟に告げられます。
もう、甘いこと言わんが
その場しのぎの優しさも役に立たん。 一生一人で背負ってくって腹決めろ
お前を幸せにするのは 俺でも藤でもほかの誰でもねえ
お前自身だが
ココで一番、私の心は鷲掴まれたー!!
一緒にいたい、と願う自分自身の気持ちにも蓋をして、 杏自身が気づかなかればならない現実を、 杏にとって一番の道を、自分と歩むという選択肢以外を、 杏のためにしっかり提示したアンタはカッコいい!
大悟じゃなきゃ、杏に伝えられないし、伝わらなかっただろうしね。 ただ優しいだけじゃない大悟が感じられるシーンです。
ここで確実に別れてしまった2人ですがさらに6年の月日が流れます。 杏はまた恋をし、婚約にまで漕ぎつけるけれども、 婚約者の元カノが現れ、昔の弱い自分に重なり、大悟を思い出します。
この後、大悟とは真逆の考え方をもつ婚約者についていけず、婚約はダメになってしまいます。
婚約破棄により、杏は心身ともに不安定になり、医者に、頑張り過ぎと診断され、精神の病であると告げられます。
まさに、自分の母が死ぬ間際と同じ状態になってしまった杏。 結局自分は母が自殺したあの時から時間が止まったままなんだ、とますます絶望してしまいます。
杏は、砂時計を母に買ってもらった思い出の場所、島根の「仁摩サンドミュージアム」に電車で向かいますが、 天候の関係で、目的地一歩手前の、奇しくも大悟が勤める学校の近くにて足止めをくらいます。 天気が回復し、島根に向かう途中、大悟のの勤める学校に朝早く立ち寄り、大悟の教え子に出会います。
大悟のかけらに出会えたと喜び、もうコレでじゅうぶんだ、と自分に言い聞かせ、 仁摩サンドミュージアム、そして、 大悟と最後に会って、決定的な別れを告げられた場所でもある琴ヶ浜に行き、 ガラスのかけらで、手首を自ら切ってしまいます。
しかし、頭の中で、杏の大事な人たちの顔がフラッシュバックし、 最後に大悟の顔が浮かんだ途端、 自分のしたことが他の人たちにどれだけの苦しみを与えるか、 冷静に考え始め、これはダメだ、生きなければ、と思い直します。
誰か!と助けを呼んで記憶がなくなり、次に目を覚ました時には病室で、おばあちゃんが隣で泣いていました。 ベッドで杏は、改めて大悟の言葉を思い出します。
杏はようやく自分自身で強く生きる決意を固めらました。
杏の記憶にないけれど、助けてくれたのはやはり、大悟でした。
おばあちゃんが大悟に助けを求めたのです。
おばあちゃんは、杏がこれまで生きてこれたのは大悟のおかげ、と改めて礼を言い、 これでようやく杏は自分でやっていけるから、 大悟には重かったであろう杏の存在は忘れていい、大悟自身が幸せになることを考えて、と告げます。
杏も、大悟を過去にしようと振り返ります。
大悟に寄りかかることで生きるしか出来なかった自分をようやく捨てられた杏は、大悟の幸せを願います。
それから、少しばかり時は過ぎ、春が来て、杏も、昔を心地よく思い出すことができ、 前向きに生きていけるようになった折、島根の仁摩サンドミュージアムに今度は妹と旅行に行きます。 そして・・・
とこんなお話です。だいぶネタバレしちゃったけど、最後までは書いてないから許してもらおう。大吾の良い男っぷりを伝えるには、一言では語れませんでした。
強くて、優しい。そして一途。 最後までなんて男前な大悟! この人理想だと思いませんか? えっ、好みの問題? そうかもしれない・・・
でも、杏ちゃんも素直で可愛いですから、 やはりこの男にしてこの彼女なんでしょうね。
私が青春時代は得意でなかった素直さや一途さを持っていて 杏ちゃんも憧れます。 娘には素直な可愛げのある女の子になってほしい、と思ってしまいます。
いや、それより何より、息子にはこんな大悟のような大きな身体で大事な人を優しく守ってくれる男の子になってほしいなぁ。
まだ強くない・・・でも優しいところは負けてない!強くなれ、息子よー!
最後は母親目線で終わってしまいそうですが、 『砂時計』は、私のベストコレクションの中の一つである事間違いなし!
最後に
名作の数々には、乗り越えなくてはならない壁がかなり高く立ちはだかっているもので、身近な人の死ほど大きいものはない、かもしれません。
トピックがトピックなだけに、結構ヘビーな物語が多く登場しましたが、読んで後悔することはない、と私が思うおすすめばかりです。
さぁ次は何のテーマでやろうかなー。やりたいものたくさんあるんです!
- 「悪いんだけど、女々しいけどどこか惹かれてしまう男たち」
- 「とにかく爽やかすぎて眩しい相手」
- 「イイ男」(短絡的だが外せない!)
- 「ヒロインの根性がすごい」
- 「悩めるヒロイン」( 闇を抱えるヒロインが一筋の光に向かって必死に生きる)
- 「カッコいいヒロイン」(自分の足でたち自分の意思で動き、落ちてもまた這い上がれる、寄っかからないヒーローみたいな女の子)
- 「生まれた時からドラマチックな世界に生きる運命のヒロイン」(生まれた時から可愛い)
- 「平凡女子が極上男子をゲット」(現代版シンデレラストーリー)
- 「ちょっとエッチな・・・」
などなど、少しずつ私のバイブルたちまとめていこうと思います。